万葉集の中で、

日本は

『言霊の幸わう国』

『言霊の助くる国』


と記されています。


古来より日本人には

言霊信仰が根付いていました。



現代の日本人には

とても関係のないような話に

思えるかもしれません。


けれども

今も日本には、

言霊を大切にする習慣が

数多く残っていました。





たとえば、

忌み言葉がそうです。


受験生に

「落ちる」、「滑る」という言葉を

掛けないように配慮しますよね。


これはそれらの言葉が

言霊として力を発揮しないように

忌み言葉と称して、これを避けていたのです。


結婚式でも、

重ね言葉や、

「わかれる」、「きる」、「さる」といった

言葉を避けるように言われています。


これもまた、言霊の力を意識して

結婚した二人が末永く幸せであるように

周りの人たちが言葉を選んでいたのです。

(このように考えると、多くの日本人に「病める時も~」という結婚式での誓いの言葉が受け入れられたことは、奇跡的と言って良いかもしれませんね。大事なことは、その先の「誓うこと」にあったからでしょうか?)


わざわざ「スルメ」

「アタリメ」と言い換えるのも、

賭け事をする人たちにとって

「擦る」という言葉があまり良い意味では

無かったからでした。




このように

日本人は暮らしの中に

言霊信仰が根付いていましたから、

自然と良い言葉を選び、

悪い言葉を避けて、生きてきた
のです。


だからこそ、

万葉集に記されていた通り、

日本はこんなにも長く続く

幸多い国となった
のではないでしょうか?


どんなに辛い状況にあろうとも、

どんな災害に見舞われようとも、

日本人はいつも挫けることなく、

もっとより良い国を築こうと考えて、

それを実現させてきた
ように感じます。


それはきっと、

言葉の力を信じ、

率先して良い言葉を選ぶことで、

皆が良い方向に潜在意識の力を

使ってきたから
だと思うのです。





先祖代々、

大切にしてきた言葉の力を

ここで忘れてしまっては

勿体ありません。


特に今の時代は、

インターネットの普及に伴い、

匿名で言いたい放題

言える場(書き込める場)が

提供されています。



ネットにおける誹謗中傷、

汚い言葉の数々は、

見るだけで気分が滅入ってしまうようなものも多いです。


日本という国を紡いできた

沢山のご先祖様たちが、

言霊を信じ、大切に選択してきた日本の言葉です。


今、私たちが

このように言葉を粗末に扱い、

長く伝えられてきた大切なものを穢してしまって、

本当に良いのでしょうか?




たとえ匿名であったとしても、

書き込んだ言葉は

「あなたの発した言葉」と同じ
です。


あなたから出た言葉は、

いずれ、あなたの現実に返って来る
でしょう。


それがどのようなものか、

あなたにも

容易に想像が付きますよね?





もっと言葉を

慎重に選んでください。


言葉ひとつ、ひとつを

大切に扱いましょう。





古代の人たちが信じていた通り、

言葉には「偉大な力」が秘められています。


言葉を使って考えるだけで、

私たちの潜在意識はそれを認識します。


言葉を声に出せば、

潜在意識に届くでしょう。


言葉を書き出せば、

やはり潜在意識に書き込まれます。


そうして、

潜在意識に伝わった言葉が、

あなたの現実を変えていく
のです。



あなたが

本当に望む現実に相応しい言葉を選択し、

今日も幸せでありますように。


心から祈ります。





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<更新履歴>
1回目2017/07/14 04:36
2回目2018/02/27 20:00